環境問題への関心と、踏み切れなかった理由
子どものころから、車の排気ガスにはなんとなく「悪者」というイメージがあり、環境問題を漠然と意識している方でした。車を買うならEVがいいんじゃないか、発電するならCO2を出さない太陽光や風力がいいんじゃないか、というのは、ずっと頭のどこかにありました。
ただ、調べていくと、自然エネルギーにもいろいろな課題があることを知りました。太陽光パネルは寿命(20〜30年程度)を迎えたあとの廃棄・リサイクル体制がまだ十分に整っていないこと、風力発電は日本だと安定した風が吹く適地が少なく、発電コストも海外より高いことなど、いずれも一長一短があると知りました。
そのため、2021年に戸建てを買ったときも、太陽光パネルの設置には踏み切れずにいました。
妻の防災意識と、停電対策の選択肢
環境の話とは別に、災害で停電が起きたときの対策も気になっていました。特に妻の方が意識していて、太陽光発電、蓄電池、発電機(ガソリンやガスボンベを使うもの)、長期保存水といったことを、以前から話題にしていました。
停電対策として思いついたのは、次の3つです。
- 太陽光発電する
- バッテリーに電力をためておく
- 発電機で発電する
このうち、太陽光発電と発電機は、発電している間しか使えず、電力を蓄えておけなければ発電していない時間帯には使えません。そう考えると、やはり太陽光パネルとバッテリーの組み合わせかなと思うようになりました。
「元を取る」から「保険」への考えの変化
とはいえ、何百万円もかける余裕はありません。家のローンもありますし、私も妻も、これ以上ローンを組むことには反対でした。100万円くらいで、最終的(10年くらい)に元が取れそうならやってみてもいいかも、というのが、当時の感覚でした。
はじめは、投資として何年で元が取れるかを一番に考えていました。ただ調べていくうちに、それだけの話でもないなと思うようになりました。停電などの災害対策というリスク回避の側面もあるので、一種の保険のようなものだと考えるようになったんです。とはいえ、極端に高額な保険に入る気にもなれず、100万円くらいで収まるならという線引きは変わりませんでした。
量販店で声をかけられて
家を買ってから、太陽光パネル設置の飛び込み営業が何度か来ていましたが、それらを信用する気にはなれず、毎回お断りしていました。
そんな中、都内の家電量販店で、太陽光パネル設置のキャンペーンをしていた人に声をかけられました。大学生にも見えるような若いお兄さんで、詳しい説明ができるふうでもなく、あとから考えると、その人の仕事はとにかく下見の件数を増やすことだったのだろうと思います。それでも、飛び込み営業と違って量販店関連の会社ということもありましたし、一度うちの屋根でどれくらい発電できそうか、費用はどれくらいかかりそうかを知りたかったので、話を聞いてみることにしました。声をかけてきた人自身の話はあまりあてにしていませんでしたが、実際に見に来るのは別の人なので、まあいいかと下見を頼みました。
数週間後、店にいた人とは別の方が下見に来ました。店の人からは「蓄電池と同時設置じゃなくても、太陽光パネルだけの設置も可能」と聞いていたので、屋根の図面を用意し、予算は100万円くらいで太陽光パネルのみ、という話をしました。
ところが、その方からは「蓄電池とセットでの設置が基本」と言われ、金額もうろ覚えですが300万円くらいだったと思います。うちの状況だとどれくらい発電できそうか、といった話には一切ならないまま、さっさと帰ってしまいました。
結局、屋根の発電能力については何もわからないままでしたが、「300万円くらいかかる」ということと、「業者は蓄電池とセットで売りたいものなんだ」ということは、なんとなくわかりました。
ポータブル電源で試してみた自家発電
そうはいっても、300万円もかける気にはなれなかったので、据置型の蓄電池を導入しようとは思いませんでした。かといって、うちの発電能力がわからないまま諦める気にもなれず、そのころから、ポータブルバッテリーはどこのメーカーが良いか調べ始めました。
当時からAIを使って、一晩冷蔵庫を動かすにはどれくらいの容量が必要かなど、家電の電力消費量を試算していて、少しずつ見当がついてきました。少なくとも2kWhくらいの容量は必要だろうと考え、EcoFlowとJackeryの値段を見比べていました。どちらのメーカーも、常時「キャンペーン」と称して半額くらいの値引きをしていて、同じくらいの容量なら価格も似たり寄ったりでした。
停電時のバックアップとして、とりあえず一つ買ってみようと思いましたが、バッテリー単体を買って電力会社の電気で充電するだけでは、単なる非常用のバックアップであって、太陽光を有効活用しているとは言えません。そこで、自家発電もできるポータブルソーラーパネルとセットで買ってみることにしました。数値だけ見せられても実感がわかなかったので、実際に試してみたかったんです。
少し欲張って、400Wのポータブルソーラーパネルを選びました。口コミで「重い」と言われているのは知っていましたが、2kWhのバッテリーを充電するのに400W入力だと、単純計算でも最短5時間はかかります。うちには屋上がなく、バルコニーに置くにはパネルが重すぎるうえにスペースも足りなかったので、家の東側にある駐車場スペースの地面に広げてみました。
太陽光に対して角度をつけて設置するのが理想なのでしょうが、簡単ではないので、とりあえず地面に置いたまま様子を見ました。噂通り、少しでも影がかかると発電量がガクッと落ちますし、そもそも角度が最適ではないので、400Wなんて出るはずもなく、晴れていても200W出れば良い方でした。結果、晴れている日でも2kWhのバッテリーを充電するのに2日かかりました。
それでも、充電したバッテリーをエアコン(冷房)につないで使ってみると、一晩は問題なく使えました。「バッテリーとしては、ちゃんと使えるんだ」ということが、このときようやく実感できました。
そうこうしているうちに、「すまいーだPLUS」(飯田グループホールディングスの家を購入した人向けのアフターサポートサイト。家具・家電の特別価格販売やリフォーム相談など、購入者向けの特典・サービスをまとめて案内しています)というサイトから、太陽光パネル設置の案内が届きました。そこから契約に至るまでの経緯は、太陽光パネルの記事にまとめています。
このサイトを始めた理由や、私自身がどんな人間かについては、運営者についてにまとめています。

